©東野圭吾/講談社
明治座での撮影見学の際、阿部さんと松嶋さんが話しておられるのを目にした瞬間、この映画はきっと成功すると確信しました。そこにいるのは加賀恭一郎と浅居博美にほかならなかったからです。完成した映画を観て、その直感は当たっていたと思いました。特に二人が真っ赤な部屋で対峙するシーンは緊張感に溢れておりました。ほかの役者さんたちの演技にも迫力があり、加賀の母が抱えていた苦悩や博美の壮絶な過去が見事に描かれていました。原作者でありながら、途中、何度も息を呑みました。もちろん福澤監督をはじめとするスタッフの皆様の苦労の結晶でもあると思います。加賀恭一郎の新参者シリーズはこれで完結ですが、最後の作品がこれほどに素晴らしい映画になり、本当によかったです。また阿部寛さんには、長年に亘って加賀恭一郎を演じてくださったこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。